姫の印象〜王と属長編〜

さて、あれが居なくなる前に、王と各地の長たちに
あれの印象について聞いた答えだ

竜の国がなくて寂しかろうと
そうねこばばも言うて居ったので聞いてみた次第だ

楽しめたら幸い



「まだ、まみえて居らぬが
 傍にいるもの共が騒がしいぐらいに
 その重要性を強調する故、存在があれば良いとは思うが
 人の世で生きる者ならば、それ故の生が有るだろう
 選ばれてからの問題となろう」

闇の属長
「光のが、褒め称えるものだな
 力の強さは、認識済み故
 竜の世の為を考えるならば、有って良きものではないかな」

光の属長
「わが師、ブロージュの番である!
 早く、こちらに来てほしいものだ!」

木の属長
「紫の木を育てれる希有な者だな
 できる事なら、竜の国に留まり
 かつ、ここに有って貰いたいものだ」

風の属長
「力ありし者であることは存じてる
 しかしながら、人である事、人の世がある事
 幼子に我ら竜の命運を掛け
 その重みを背負わすには反対だ
 人の世で幸いであれ、と願う」

火の属長
「我が属性の者が二人・・・いや、三人気に掛ける者だな
 彼女は幼いが、賢い
 しかし、その賢さが災いになるだろうな
 火の如く、率直で情熱的であれと願うな
 まぁ、その為に我が地で学べばよかろう」

水の属長
「揺らぎのある存在だが、力ある者
 それ故に、自身の安定が出来ぬだろうな
 しかし、あれが、水に有ったとき
 精霊達の歓喜の歌は美しかった
 また、聞かせに来て貰いたいものだが
 この地にあれ、とは願わぬ
 幸いであれ、と願う」

土の属長
「ルアンの褒めるものだな
 あれが、人を愛でるとは思わなかったな
 元々情に厚いが、あれほどでは無かった
 紫の属長の元にあってくれる方が
 土としては、バランス的に良いな
 しかし、あの白いのが居るからなぁ
 ルアンであっても、難しいだろうな
 ん?子竜たちか?
 ああ、あんな弱い者に強いものを獲得する権利はないな」

という事で有った
いかがだったかな?

では、な